ハズれた映画のレビューを書く

 昨日、仕事の合間に、ずっと楽しみにしていた映画「となり町戦争」(渡辺謙作監督)を観た。楽しみにしていた理由は2つ、?原作の小説(三崎亜記)が面白い?原田知世さん(と江口洋介)が主演していること。しかしながら、?はともかくとして、?の観点では大幅に期待を裏切る作品だった。

 詳細は先ほどレビューを書いたので省略するが、原作の持ち味が全く生かされていない上に、物語の筋も適当につまみ食いしてまとめてしまった感じ。映画全体のトーンもコミカルとシリアスのどっちつかずで、中途半端な「ラブストーリィくずれ」に終わってしまっている。乱暴に言えば、原田さんの演技以外に観るべきところがほとんどない。

 映画の感想を他者に語ることは、とても難しい。好きな作品を酷評されることは、恋人をけなされることにも等しい。自分にとって本当にすばらしいと予想される作品は、なるべく1人で観ることにしている。誰かと見に行くと、その人もこの作品を楽しんでいるだろうかと、ついつい不安になってしまうことも理由の一つだ。だからこそ、批判的な感想を口にしたりレビューに書くことには、臆病にならずにはいられない。

 さて、今回の作品。ミクシイは「おすすめレビュー」と銘打ってあり、ひとにオススメできない作品について語るのはどうかと一瞬悩んだが、観た作品を記録しておきたいこともあり、レビューをアップした。上記の理由から、批判は控えめにつとめて淡々と記した。「オープニングタイトルを見た瞬間からハズレのにおいがぷんぷんしていた」「つまらなかったけれど、原田知世さんにとんでもなくドキドキした。そういう意味では観る価値のある作品だ」という非常に主観的で曖昧な感想はレビューに書きそびれてしまったので、替わりに日記の方に書いておこう。