リトル・ミス・サンシャイン
美少女コンテストの優勝を目指す少女と個性的な家族が、ワゴン車に乗って千数百キロ離れたコンテスト会場を目指すロードムービー。
「恋に破れて自殺未遂を起こした、マルセル・プルースト研究のアメリカでの第一人者」とか「ニーチェに心酔して、空軍パイロットの学校に入学するまで言葉を話さないと決めた少年」など、登場人物たちの設定が突拍子もない上に、ワゴン車のクラッチ板がバカになったり、少女を支える祖父(しかも薬物依存)がとんでもないことになったり、本当にはちゃめちゃな1本。
あまりのバカバカしさに脱力しちゃう場面も数々あるが、「家族再生のハート・ウォーミングストーリィ」として、まあよくできている、という気もする。なかなか楽しい作品、かな。
(07/02/11・ワーナー・マイカル・シネマズ津)