オヤノココロ


 ―子知らず。
 数日前から歯茎が痛い。そういえば1年ぐらい前から、奥のほうの歯に食べ物がひっかかりやすくなった気もするし・・・。
 というわけで、数年ぶりに歯医者へ行った。定期的に検診を受ける人もいるが、僕の生活習慣にそういうのはなかったので。
 名古屋では初めて行くことになった歯科医院。わりと遅くまでやってる所を携帯サイトで探して行ってみた。こじんまりしたクリニックは、中年の先生と、マスク姿ながら(orだから)ちょっと綺麗そうなカンジの衛生士さん1人でやっているようだ。
 久しぶりに座る診察台。何とも言い難い緊張が走る。先生がミラーであちこちを丹念に覗き、一言。「ああ、腫れてるねえ。抜いたほうがいいな、親知らず」。
 昔より随分気軽(?)に抜けるようになったとは聞くけれど・・・。実はまだ決心がつかなかったりする。
 ところで、今回の題名だが、「ココロ」って言葉をカタカナで書くと、何だか若干ワタナベミサト的な雰囲気がする。最近思い立ったのだが、昔・・・具体的には10代後半から20代前半頃・・・の「真っ直ぐ」な自分のカケラを拾ってみようと思い、しばらく渡辺美里のDVDとか、その頃に観た映画とかを、集中的に見直してみることにした。今、テレビ画面には、あの日自分もいた西武球場(まだ西武ドームになる前)が映っている。