「夏祭りには帰ってこいよ」

 ――暑中見舞いの絵はがきには たった二行のきみの言葉 私の心を決めさせた……
 4、5日と、名古屋で一番有名な商店街・大須の夏祭りをのぞいてみた。ここ1か月くらい、仕事がらみで何度も行ったせいか、大須は急に馴染み深い土地になった。
 東京で言えば浅草と巣鴨と秋葉原を足して4で割ったぐらいの不思議な土地柄で、花火やサンバパレードも何だか手作り感覚あふれるイベント。中部地区唯一とされる大須演芸場も、客がちらほらで、出演する芸人さんや歌手の人たちもゆる〜い感じ。しかし、古いものと新しいもの、日本のものと外国のもの、若者むけのものとお年寄りむけのもの……何だかさまざまなものが混在して、温かい空間だったなあ、大須。ていうか、暑かったよ、ホントに。