蛙昇天

 「せんだい演劇工房10-BOX」で観劇。
 
f:id:haruka_nostalgie:20150302125745j:image:w360
 
 今日観たのは、長塚圭史さん演出の「蛙昇天」。仙台の演劇人を集めて一年間かけて制作された力作。劇作家・木下順二が実際に起こった事件をモチーフに、「蛙」の世界の物語の形で描き、1951年に発表した戯曲は、60年以上を経た現代の状況と奇妙に符合する点が多くあった。
 約3時間という上演時間も、物語に引き込まれているうちにあっという間に過ぎていく。おもしろくて、圧倒されて、観終わるとちょっと呆然としてしまう…。
 
f:id:haruka_nostalgie:20150302125735j:image:w360
 
 ちなみに主人公のモデルとなった人は大学のはるか遠い先輩で、旭川師範学校(ということは現・道教育大旭川校か)でも教鞭をとったことがある人とのこと。不思議な縁をちょっと感じる。
 釜石の図書館には「蛙昇天」の初版本があった。借りておいたので、後で読んでみよう。
 「蛙昇天」は明日が楽日。3月14・15日には新潟でも上演される。