立てこもり事件

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 17日午後4時ごろ、愛知県長久手町の民家で、拳銃を持った男が人質を取って立てこもる事件が発生した。すでに報道されているとおり、犯人の男は18日夜に逮捕されたが、警察官1人が拳銃で撃たれて亡くなり、別の警察官と男の家族2人も負傷するいたましい結果となった。

 警察担当を離れ、15日から行政の取材を担当している。とはいえ、これだけの大事件では若手記者として真っ先に動員される。事件が起きた長久手町を管轄する警察署に詰めて、刻々と変化する状況を取材、会社に連絡した。とはいえ、警察署にも限られた情報しか集まらず、現場で起きていることはテレビで中継されているのに、情報が来ないもどかしい思いをすることも多々あった。
 発生当日は、夜中に朝刊の締め切りが過ぎても人質が救出されたり、犯人が捕まるような動きがないかを知るため、警察署の片隅に座り込んで、眠れない一夜を過ごした。翌日もふらふらしながら取材に当たると、午後になって人質の女性がすきを見て逃げ出し、数時間後には犯人も投降してきた。発生から実に29時間後のことだった。
 久しぶりの大事件、取材ではさまざまなことを思い、感じたものの、あまりの大きさと重さに、すぐに文章にするには難しいようだ。昨日、今日は休日出勤、一転して7月の参院選関連の取材をしているが、事件取材の現場で感じたことは何だったのか、頭の隅にずっとひっかかり続けている。

 写真は警察署の前に並んだ報道陣(カメラマン)の脚立(18日早朝)と、犯人の男が警察署に連行されたときに、写真や映像を撮るために捜査車両にぶつかっていくカメラマンたちと一部の野次馬。クラクションにもめげず、車に体当たりしていく様子と、誘●灯に集まっていく●の姿を思わず重ね合わせてしまった。そんなはかないようなものじゃなくて、わりと壮絶ではあったものの・・・。(2つの●には同じ文字(漢字でもカナでも1文字)が入るが、コメント欄に答えを書いたりしないようお願いします)